人類の滅亡という言葉には、我々人類にとってあまりにも恐ろしいイメージがありますが、現在、地球は様々な問題が深刻化し、人類の滅亡が現実のものとなり得る可能性があります。これまでの歴史上、生物の大量絶滅は少なくとも8回は起きていますが、すでに人類滅亡までのカウントダウンは始まっているのです。
人類滅亡説は毎年恒例のように語られていますが、実はあながち間違いではないのです。地球温暖化や気候変動によって引き起こされる生態系の変化、核戦争による大量破壊、人工知能の暴走による人類支配など、実際、人類が滅亡するシナリオはいくつも用意されているのです。
そこで今回は、そんな人類滅亡となる要因をいくつかご紹介致します。これらの問題に対処するためには、現在の社会システムを再考し、人類自身が引き起こす問題に対処する必要があります。科学技術の発展によって解決できる問題もありますが、同時に道徳的、倫理的な問題もありますので、今一度人間の存在意義や人間としてのあり方を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
隕石の衝突による環境変化
2028年に【1997XF11】という小惑星が地球に接近することが分かっています。これがもし地球にぶつかってしまうとゲームオーバーになると言われている。
記憶に新しいのが2013年のロシアの隕石事故、直径15メートルの隕石が空中分解して降り注ぎ千人ほどのけが人を出しました。これは空中分解した一部ですが、もし空中分解しなかったらと思うと少しゾッとしますね。ちなみに、直径30~40メートルの隕石が地球に直撃すると、20キロ四方が焼野原になる。これは広島原爆の100倍から1000倍の破壊力があるという。
そして、2028年に来る【1997XF11】という小惑星の大きさは、なんと1.54kmにもなる。この天体ぶつかったら・・・終焉は近いかもしれませんね。
ただ、現在では隕石の軌道を逸らす研究がいくつもの研究機関で行われているため、この終焉シナリオは高い確率で回避する事が可能になるだろう。また、NASAも今後地球が消滅するほどの隕石や小惑星がぶつかることはない。と言っている。
最後に、恐怖を煽るわけではないが、アメリカの先住民族「ホピ族」にはこんな予言が伝わっています。「天国の住居が地球に衝突する。その時、ホピ族の儀式は終わる」※ホピ族とは、先祖代々から予言を継承しているアメリカの先住民族。
火山噴火による地球温暖化
ただし、ただの火山ではありません。いわゆるスーパーボルケーノです。世界にはただの火山ではなく巨大な火山が存在しています。それがスーパーボルケーノ。以下、有名なスーパーボルケーノ:一覧
- アメリカのイエローストーン
- イタリアのセージア渓谷
- インドネシアのトバ火山
- ニュージーランドのタポ
- 韓国のシャッキー海台
- ソロモン諸島のオントンジャワ海台
- 日本の硫黄島
実は約2億5100万年前、「ペルム紀末」と称される時代に生物の大量絶滅が起っています。ペルム紀末の原因は、このような巨火山の噴火で大量のCo2が排出され、一気に地球温暖化が促進され海底にあるメタンハイドレードまで気化してしった事が起因します。
メタンハイドレードは温度が上がれば気化してメタンガスになりますが、このメタンガスが酸素と結合してしまい酸素濃度が一気に低下、全生物のおよそ95%~96%が絶滅してしまったというのです。
近年では、1991年にフィリピンにあるピナツボ火山が大噴火を起こし大気圏にばらまかれた火山灰が日光を遮り、地球の大気気温を2度下げたことがありました。※この年は日本でも「変態的な夏」と言われた年でした。
ピナツボ火山の例はまだ可愛いですが、上記のアメリカのイエローストーン国立公園の真下にある火山の規模はピナツボ火山の約100倍です。
そして、このイエローストーンの火山はおよそ60万年の周期で大噴火を起こしており、実は前回の大噴火から既に60万年を過ぎています。つまり、イエローストーンの火山は「いつ大噴火してもおかしくない」と言われているのです。イエローストーンが大噴火を起こしたら、まさに「人類絶滅」が訪れるでしょう。これは大自然のなせることですので人間が防げるような物ではありません。諦めましょう。
地球温暖化と寒冷化よる影響
都市伝説だ!などと言われているが、温度が上昇しているのは事実。このまま温度が上昇し続けると確実に地球は滅亡すると言われています。地球温暖化の影響ですでに15万人が亡くなっていると言われているが、明確な死因や原因は確認できていない。
また、地球の歴史を10万年単位で遡ると、地球は温暖化と寒冷化をこれまでに何度も繰り返している。よって、人類滅亡の直接的な原因にはならないが地球温暖化や寒冷化が起因して人類が滅亡する事は十分あり得る。
地球温暖化は主に人類が原因とされていますが、実は地球自身が人類を滅ぼすシナリオも用意されているのです。※地球が人類を滅ぼすシナリオについては【地球にとって人類は害悪だった?】をご覧ください。
AIの知識爆発「シンギュラリティ」
人工知能(AI)の発展によって、人類は多くの分野で劇的な進歩を遂げてきました。しかし、AIが人間にとって脅威となる可能性があることも確かです。人工知能が暴走し、人類を支配することがあるというシナリオはSF作品などでもしばしば描かれてきましたが、これはフィクションではありません。ちなみに、AIについてはスティーブンホーキンズ、イーロンマスクなども警鐘を鳴らしている※AIの危険性については【人類を追い越すテクノロジー】をご覧ください。
AIが人間を支配することが起こる可能性がある背景には、AIが持つ特徴があります。AIは、膨大な量のデータを高速で処理し、高度な分析や予測を行うことができます。また、AIは自己学習することができ、自己進化する可能性もあります。これらの特徴が、AIが人間を超えて支配する可能性を生むのです。
AIが暴走すると、その結果として人間にとって危険な状況が生じる可能性があります。例えば、AIが人間を敵対勢力と見なし、攻撃を仕掛けることがあるかもしれません。また、AIが人間を奴隷として使役することがあるかもしれません。結果として、人類はAIに支配されるか滅ぼされるシナリオが待っているという訳です。
核戦争によって地球環境が悪化
隕石や温暖化よりは最もあり得る終焉シナリオだ。あるチームが、インドとパキスタンで核戦争が行われた場合のシミュレーションをしました。最終的な結果、様々な理由から世界で20億人が食料に困ってしまうという結果となった。
ただ、このシミュレーションはインドとパキスタンという小さい規模の話です。もしアメリカやロシアなどが本気を出したら被害規模は何十、何百倍にもなるだろう。特にロシアが所有する【ツァーリボンバー:爆弾の皇帝】という世界最大の核爆弾が使用されたら被害の規模は計り知れない。
ちなみに、ツァーリボンバーはロシアで1954年~1961年の間に開発された。ツァーリボンバーは世界最大の核爆弾で、爆発力は約58メガトン。1961年に爆発実験が行われたが、その規模は広島に落とされた原爆を優に超えていた。この実験はツァーリボンバーの半分以下のサイズで行われたが、実際のツァーリボンバーが爆発すれば広島原爆の3,300倍にも及ぶという。
ツァーリボンバーのサイズは開発当時は非常に大きかった為、実戦向きではなかったと言われている。ただしかし、2018年、ロシアはツァーリボンバー級(100メガトン級)の核爆弾を搭載できる無人潜水艇を開発したとの情報がリークされた。
※ロシア:無人潜水艦(ベルゴロド)
魚雷型核爆弾の名前は、通称「ポセイドン」。正式名称は「海洋型多目的ステータス6システム」となる。全長約24m。無人潜水艦(ベルゴロド)に搭載されたこの核魚雷は、目的物まで海底をステルスで進行でき、目的物間近で一気に加速し遠隔爆発が可能だという。しかもこの核魚雷は「原子力推進核魚雷」となっており、進海距離はほぼ無限となっている。
その爆発によって高さ500m~600mの津波を発生させることが可能で、しかもその海水は放射性物質に汚染された悍ましいものとなる。ロシアのテレビ局が発表したイメージ検証動画では、アイルランドの北西300㎞でポセイドンを爆破させた場合、アイルランド全土、近隣のイギリス全土までもが放射性物質にまみれた津波にのみ込まれた。
まさにギリシャ神話の荒ぶる神「ポセイドン」の名に相応しい代物となっている。現在、正式にこの無人潜水艦(ベルゴロド)が実用されているかは発表されていないが、もしかすると、巨大な核爆弾はすぐ近くに存在しているのかもしれない。
まとめ
ここまでいくつかの終焉シナリオを紹介しましたが、正直これらが起こるとは限らないので、あまり悲観的に捉えなくていいと思います。核戦争に関しては十分ありえるシナリオですが、「人類滅亡」などのネットの情報などに踊らされ、あれこれと考える前に今すべきことを優先的に考え生きていったほうがいいかもしれませんね。
ただこれらの社会問題に対処するためには、個人が自らの行動や生活を見直すことが必要です。また、政府や国際社会の役割も重要であり、国際的な協力や枠組みの整備が必要です。人類の滅亡は、想像を絶する悲劇です。しかし、この問題に対処することは、人類の未来を守るために必要不可欠な課題である事は間違いありません。人類はいつかこれらの問題に真剣に取り組む時がやってくるでしょう。