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日本最大のミステリー事件!過去最大の冤罪事件「国鉄事件」の真実

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迷宮入りする事件は数多く存在しますが、今回紹介する「国鉄事件」は日本で最も謎が多い事件です。

警察ですら捜査を打ち切ったこの事件は、その難解さから「日本最大ミステリー事件」などと呼ばれ書籍なども数多く出版されています。

 

 

今回は、そんな「国鉄三大ミステリー事件」についてご紹介致します。

 

日本最大のミステリー事件「国鉄事件」とは?

国鉄事件とは、1949年の7月~8月の間に起きた「日本国有鉄道」にまつわる三つの事件(下山事件、三鷹事件、松川事件)の通称です。これらの事件には多くの謎が残る事から「国鉄三大ミステリー事件」とも呼ばれている。

 

ちなみに、日本国有鉄道とは、国営事業として経営されていた鉄道事業を、1949年に政府内カンパ二—として独立させたものが「日本国有鉄道」である。つまり、政府の内部組織という事になる。そして、国鉄事件が起きたのもこの内部組織「日本国有鉄道」が発足して約一か月後の事だった。※1987年(昭和62年)に行政改革が行われ日本国有鉄道が民営化。そして、政府出資の株式会社形態で今の「JRグループ」及び関係法人が発足した。

 

では、まずは事件の詳細を順に見ていきましょう。

下山事件の詳細

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日本国有鉄道(国鉄)が発足して約一か月後、国鉄の初代総裁に就任したばかりの「下山定則」という人物が遺体で発見された。

 

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※画像引用元はコチラ(下山定則)

 

1.事件当日、下山は運転手と共に出勤。

 

2.通勤途中に日本橋のデパートに寄る。この時、下山は運転手に「5分くらい待っていてくれ」と言葉を残しデパートに入っていった。

 

3.そしてそのまま行方不明になる。大事な会議もあったため国鉄内は大騒ぎとなり、警察に連絡。失踪事件として捜査が開始された。

 

4.翌日、北千住駅と綾瀬駅の間の線路で肉塊が発見される。それは轢断された下山の遺体だった。※轢断(れきだん)とは、列車などが、からだをひいて切断すること。

 

遺体は損傷が激しく確実な死因の特定には至らなかった。そのため自殺説と他殺説の両方で捜査が行われた。自殺の根拠となる「生体轢断」か、他殺の根拠となる「死後轢断」と見るかで法医学界を巻き込んだ大論争となったという。また、当時のマスコミや新聞などでも自殺説と他殺説が入り乱れていた。

 

そんな時、次の事件が起こった。

三鷹事件の詳細

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下山事件の10日後、中央本線三鷹駅構内で無人列車が暴走した。突如暴走した7両編成の無人列車は、時速60キロ程のスピードで車止めに激突。そのまま車止めを突き破った列車は線路脇の民家や商店街に突っ込み脱線転覆した。この事故で男性6名が車両の下敷となり即死。また負傷者も20名ほど出る大惨事となった。

 

当時、日本は戦後直後でアメリカ軍を中心とした連合国軍(GHQ)による経済の立て直しを急いでいた。そこで行われたのが、引き締め政策。つまり、お金を使うのを少なくしましょう。という国の政策だ。そしてこの政策によって、全公務員の約28万人に対して人員整理が行われていた。

 

国鉄に対しては約10万人近い人員整理を迫っていたという。国鉄労働組合は人員整理に対し強く抵抗していたが、実際に3万700人の従業員に対して「解雇通告」が行われた。この矢面に立っていたのが殺害された下山だった。

 

このクビ切り騒動が行われたのが下山事件の前日だったこともあり、警察はこれらの犯行が元国鉄職員による組織的な犯行である可能性を想定していた。

 

そして、この事件から約一か月後、またも列車事故が起こった。

松川事件の詳細

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青森発上野行きの旅客列車が、東北本線松川駅辺りのカーブ入り口地点で突如脱線転覆した。この事故で機関車の乗務員3人が死亡した。現場検証の結果、転覆地点の線路に細工が施されていたという。なんと、長さ25メートル、重さ925キロもあるレール1本が外されていたというのだ。

 

警察は単独での犯行は無理だと考え、やはりこの事件も当時の人員整理に反対した労働組合員による犯行と想定して捜査した。

事件の時代背景と共産主義

事件の真相に迫る前に、当時の時代背景についてもう少し振り返ってみましょう。

 

まず、企業や組織が政治と深く関わっている事をご存じだろうか?実は、企業や組織には推している「政党」が存在します。会社や組織を運営する上で、国の考えや方向性は無視できないものだからです。法律や政策を決めているのは事実上国の政党なので、組織や会社は団結してその政党を支持するという訳です。現在もそうですが、当時の日本の考えは「国家など集団の支配者が国を引っ張る」という「民主主義」という思想でした。

 

ただ、この時「共産主義」という思想を掲げる政党が存在していました。それが「共産党」です。そして、この共産党の支持者が当時多かったのが「国鉄労働組合」でした。ちなみに、共産主義とは、簡単に説明すると「会社や工場を皆で共有しようよ!皆で平等にしよう」というものです。つまり、支配者がいなくなり、国そのものがいらなくなるという思想です。誰もが主人公思想ですね。

 

こうした思想を抱いていた共産党系の国鉄労働組合は、首切り勧告時、日本を共産化へ向かわせようと一気にデモなどを起こしていました。「内閣の打倒」や「人民政府樹立」などといった事を平然と叫んでいたというのです。

 

つまり、これまでの事件は、共産党員やその支持者が当時多かった国鉄の人員整理時に起きた事件という事になる。よって、これらの事件は労働組合だけの問題ではなく、共産党系の勢力による政治的な犯行である可能性も想定されるのです。

 

国鉄事件と共産主義の繋がり

なぜ共産主義とこれらの犯行が関係してくるのか?

 

共産主義と聞くと「皆がハッピー!皆で平等!」と思うかもしれませんが、それは表の顔です。共産主義を実現するには、まずは「暴力的に社会を転覆する以外ない」という考えが根底にあります。つまり、一度社会を壊す必要があるのです。そして、資本家やリーダーがいてはいけません。リーダーに立とうとするものは容赦なく排除しなくてはなりません。そのためには人殺しさえいとわない。それが、共産主義というものです。つまり、破壊によって革命を起こすという思想です。

 

このような思想が、これらの事件の真相に繋がってきます。

国鉄三大ミステリー事件の真相

最初に逮捕者が出たのは三鷹事件でした。やはり共産革命を狙った政治的な犯行容疑により、国鉄労働組合員の共産党員数人と元運転士が逮捕された。結局元運転手の単独犯と判断され、元運転手以外は無罪となる。※死刑判決を受けた元運転手は無罪を訴え続けたが、45歳で獄死した。運転手の死後、遺族は再審請求をするが、2019年に東京高等裁判所は再審開始を認めない決定をした。

 

続けて、松川事件の犯行を自供した少年が逮捕された。芋づる式に国鉄労働組合員を含む20名が逮捕された。その後、犯人達は死刑判決などを受けたが、決定的な証拠がなく5回の裁判を経て全員逆転無罪となった。※これは日本最大の冤罪事件となっている。そして、真犯人が見つからないままの未解決事件となった。

 

下山事件については、他殺説、自殺説の結論すら出ないまま捜査が打ち切られた。公式の捜査結果を発表することなく未解決事件となったのだ。

国鉄三大ミステリー事件の謎

結果、これらの事件で30名以上の逮捕者が出たにも関わらず、そのほとんどが無罪となり未解決事件となった。これが「国鉄三大ミステリー事件」と言われる所以だ。特に三つの事件の中でも最も謎が多い「下山事件」にはかなりの謎が残る事になった。推理小説家の「松本清張」もこれらの事件を独自に調査した記録からなる「日本の黒い霧」という本を出版している。戦後の日本社会を「黒い霧」に例えたこの作品は日本に黒い霧ブームをよんだという。

 

ちなみに、下山事件について松本清張は、連合国軍(GHQ)の中心的存在であるアメリカが事件に関わった「他殺」と推理している。下山事件と本繋がりで言うと、松川事件で無罪を勝ち取った人物も独自で事件を調査記録した「下山事件全研究」という本を出版しているのだが、その本では下山は「自殺」だと主張している。このように、法医学的にも決定的な証拠がないことから、下山が「自殺」か「他殺」かの議論は終わりがない。

国鉄三大ミステリー事件の意味

そこで、今回はこの下山事件そのものに隠された「意味」を考えてみましょう。

 

ここで重要になるのが、やはり「共産主義」だ。先ほども紹介したように、当時の日本は時代背景もあり共産主義に傾きかけていた。もちろん政府やGHQは共産化を阻止しようと尽力していた。もしかすると国鉄の人員整理もそれを警戒しての事だったのかもしれない。人員整理をすれば当然抵抗は予想できる。つまり、下山はそれを抑制するための「犠牲者」として選ばれたのではないだろうか。そして、これらの事件は「国鉄に監視を入れるためのもの」もしくは、「冤罪をかけて拘束、牽制する事が目的」だったのではないだろうか。実際、結果的にこれらの事件は共産主義活動を抑止していたという。

 

そう考えると、この国鉄三大ミステリー事件の真相も見えてくる気がする。

まとめ

かなりのボリュームでしたが、最後までご覧頂き本当にありがとうございます。

下山事件を他殺と考えた場合、では犯人は誰なのか?となりますが、やはり日本政府か連合国軍になります。目的はやはり共産化へ向かう事を阻止したかったのでしょう。

 

一説では、これらの事件に陸軍中野学校(日本のスパイ)が絡んでいるという説も存在します。日本を守るためなら悪でも正義になるのが陸軍中野学校です。実際、関係者の間では犯人もわかっているという情報も存在します。さらに、この事件について本人が暴露本を書いているという情報すら存在する。

 

ただ、もし本当に陸軍中野学校の卒業生であれば「暴露」はありえません。陸軍中野学校の卒業生は親族ですらその活動を明かさないという絶対の掟があったと言います。そもそも、そんな情報が世に出る前に掻き消されるでしょう。暴露はありえませんが、これだけ謎が深いと当時の日本では本当に「スパイ」が暗躍していたのかもしれません。※現在でも中野学校の教えは公安警察などに受け継がれているという噂がある。

 

※ちなみに、共産主義社会はこれまで誕生した事がありません。中国や北朝鮮が共産主義国家と呼ばれていますが、正確には社会主義国家です。