赤ノ録

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永遠の命を得る「不老不死の霊薬」の正体|危険すぎる錬金術による不老不死の研究とは

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竹取物語に登場する「不老不死の霊薬」とは何だったのか?生物が不老不死になる方法は存在するのか?そもそも、現在でも様々な研究が行われている不老不死ですが、これらの研究はいつから始まったのでしょうか。本当に不老不死になる方法は存在するのか。

 

 

今回は、そんな誰もが追い求めるテーマ「不老不死」についてご紹介致します。

  

不老不死とは

「不死」の定義は様々だが、不老不死と言えば、打撃、病気、苦痛にも耐えられる無敵状態、永遠に若く死なない事を指す。ただ、今回はより現実的に「永遠に老いないこと」を指す不老不死として見て行きましょう。では、ますはどのような人物が不老不死を追い求めたのか。 

 

 

不老不死の薬は実在していた

紀元前3世紀頃、中国大陸最初の統一王朝を築き上げた、秦の始皇帝は不老不死の薬を探し求めていました。そんな時です。徐福(じょふく)という人物が始皇帝に「不老不死の薬を探しに行きたい!」と申し出ます。この時、徐福は「はるか東の海に三つの山があり、そこに住む仙人に不老不死の薬を求めに行く!」と言った。※蓬莱(ほうらい) 、方丈、瀛州(えいしゅう) の三つの山。

 

始皇帝は徐福の言葉を疑いもせずに、徐福の申し出を承諾しました。そして徐福は潤沢な資金と多くの部下を引き連れ、はるか東の海を目指し旅に出ます。

 

その後、徐福はすぐに一度帰国するのですが、この時の徐福の言い訳はこうでした。「先方が謝礼に満足してくれませんでした。予想以上にたどり着くのが困難だ!」そう始皇帝に報告すると、始皇帝はすぐに技術者、大工、医者などを含めた若い男女ら3000人と、さらに莫大な資金を徐福に預け、再度出発を命じました。

 

改めて出発した徐福一団はその後始皇帝の元に戻る事はなかったのですが、実は、中国を出た徐福がたどり着いたとされるのが日本だと言われています。※その後、徐福が日本で何をしたかは【超古代「富士山」の消された歴史】をご覧ください。

 

なんと、徐福が言った「はるか東方の三つの山」は日本の山々だったらしく、その一つが日本の「富士山」だったというのだ。ちなみに、始皇帝は死ぬ間際まで徐福の帰りを待っていたという。 

 

かぐや姫と不老不死伝説

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※画像引用元はコチラ

 

この徐福が語った「不老不死伝説」が事実か定かではないが、その後本当に富士山には「不老不死伝説」が誕生する事になる。そのきっかけが、作者不明の最古の物語「竹取物語」。竹取物語の中にかぐや姫が登場するのは周知の事実だが、実は物語の中には「不老不死の薬」も出てくる事をご存じだろうか?

 

月に帰る前にかぐや姫は思い人に「不老不死の薬」を渡すのだが、「かぐや姫がいない人生を永遠に生きるなど僕には考えられない!」っと言って、これを富士山で焼いてしまうシーン。

 

実は、この竹取物語は実話だと言われている。登場する人物は全て奈良時代の実在する人物だというのです。※月に帰ってしまったかぐや姫は宇宙人だった説などもありますが、これは創作の一部、比喩表現だと解釈する。

 

この事から、不老不死の秘薬は本当に存在していたのではないかと言われているのです。さきほども言ったように、物語の最後は山頂で不老不死の薬を焼いてしまうのですが、これは富士噴火によって失われてしまったのではないかと考えられている。

 

錬金術による不老不死の研究

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では、この「不老不死の薬」とは何だったのか?実は、大昔から不老不死の研究は行われていました。その中でも今回は「錬金術」と呼ばれるものに注目してみましょう。

 

錬金術と聞くと少し嘘くさくなるが、これは現代で言う化学、医学、薬学に基づく「科学者」と同じ位置付けになる。昔は人間の魂や身体などを創りだそうと試みていた者も存在するらしいが、現代の金属やリキュールや化粧品などはまさに錬金術からなるものだ。

 

また、古代中国の道士の術の一つに錬丹術(れんたんじゅつ)というものがある。錬丹術は錬金術と共通する部分も多いが、不老不死になれる霊薬を作る事だけを目的としている錬金術が「錬丹術」と呼ばれている。

 

この錬金術ではかなりの劇薬を使用していて、アルコール、薬草、金、ヒ素、水銀なども使っていたという。ちなみに、先ほどの始皇帝も錬丹術を試していて、実際に水銀を飲んでいたとの文献も存在する。

 

不老不死の霊薬の正体

そんな過激な研究を行っていた古代中国だが、実は最近になって中国からこの不老不死の霊薬(エリクサー)が古い遺跡から発見された事がある。

 

中国の河南省の発掘調査時に、青銅の壺に入った謎の黄色い液体が約3.5リットル程度発見された。当初、謎の液体からは芳醇なワインの香りがしていた為、発掘者達は当時のお酒だと思っていた。だが、その液体の成分を詳しく解析してみると、それは古代中国の錬丹術師のレシピに一致したという。液体の成分は劇薬で、硝酸カリやミョウバンを組み合わせたものだったという。

 

これは中国の一例だが、中国以外にも、このような過激な錬金術が世界中で行われていたというから驚きだ。これらの事から推測すると、大昔の日本でもこのような「錬金術」が行われていても可笑しくはない。

 

実際、富士山にたどり着いた徐福は富士山の麓に住み着き、織物や中国の技術などをそこに住んでいた住人に教えていたと言われているのだから。

 

不老不死は実現不可能なのか

もうお分かりかもしれませんが、不老不死の薬は今の所発見されていません。正確に言うと、生成に成功した事例は確認されていません。※竹取物語が事実なら焼かれた事になる。

 

ちなみにですが、錬丹術や錬金術で命を落とした人間の数は数えきれないほど存在します。ただ、これらの研究は悪い事ばかりではありませんでした。現代の火薬や漢方などはこうした研究から成る物です。つまり、多くの犠牲の上に今の「錬金術」があるのです。 

 

まとめ

多くの天才や神話などでもまさに永遠のテーマとなっている「不老不死」ですが、科学的な話をすると、不老不死は不可能だということが最新の研究で分かっています。なんでも、細胞の寿命は決まっているのだとか。また、あまりにも長生きしすぎると脳のメモリーがいっぱいになってしまうという研究結果も存在します。

 

これらの事から、現在の技術では老化を止める、巻き戻す程度の事しかできないそうです。不老不死は不可能でも、不老長寿は可能という事です。

 

今回は、近未来的な事は書いていないのですが、延命財団や人体冷凍保存など、現在でも様々な研究が行われています。新しい情報が入ったらまたまとめたいと思います。