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ドッペルゲンガ—の正体は精神疾患だった|ドッペルゲンガ—現象が不吉の象徴と言われる原因

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自分にそっくりな人物を見た事はありませんか。もしくは、もう一人の自分がいる感覚に陥った事はありませんか。よくそれはドッペルゲンガ—現象などと言われる事もありますが、それは本当に「幻覚」なのでしょうか。

 

 

このドッペルゲンガー現象は、現代においてもなお謎や不思議な魅力を持ち続けており、現在でも注目の研究テーマとなっています。そこで今回は、そんな「もう一人の自分」を様々な観点から考察してみましょう。

 

ドッペルゲンガ—とは

まずドッペルゲンガーとは、自分自身と瓜二つの姿をした存在のことを指します。ドッペルゲンガー現象はよく不吉の予兆と言われており、見た人間はすぐに死ぬと言われる事があります。ただそれは自分自身という存在が重複することで、現実と虚構の境界が曖昧になり、不安や恐怖を引き起こす事が原因だと考えられています。

 

一方でドッペルゲンガーは、自分自身の分身としてポジティブに捉えられることもあります。例えば、ドッペルゲンガーが現れることで、自分自身の欠点や弱点に気付かせてくれることも多いと言いうのです。

 

ドッペルゲンガ—の正体は精神疾患だった

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※画像引用元はコチラ

 

そんなもう一人の自分。現在ではドッペルゲンガ—は「幻覚」の一種と考えられています。では、まずそもそも人はなぜ幻覚を見るのか。

 

大昔から幻覚は幽霊や魔女などの仕業であると考えられてきましたが、現在では主に精神障害が原因となって起こる事がわかっています。幻覚や幻聴は精神病と深く関わりがあり、総合失調症の患者の70パーセントが日常的に幻覚や幻聴を聞いてるというデータも存在するほどです。

 

また、ドッペルゲンガ—を見たことがない方でも、大半の人間は人生で何度か幻覚を経験しているという。例えば、幽体離脱や金縛りなども幻覚症状の一種だといわれています。つまり、幻覚にも種類があり、脳のダメージや五感の混乱具合によって「幻覚の種類」が変わってくるのです。では、そんな事を頭の片隅に置きつつ、ドッペルゲンガ—現象について見て行きましょう。

 

ドッペルゲンガーの共通点

精神障害が原因とは言いましたが、ドッペルゲンガー現象には説明がつかない事がまだ多いです。その為、現在でも多くの人々がこの現象についての研究や検証を続けており、その解明に向けた取り組みが進められています。そこでまずは、これまでにわかっているドッペルゲンガー現象の共通点を見てみましょう。

 

  • 現実に存在する自分自身と瓜二つの姿をした存在。
  • 行ったことがある場所にしか現れない。
  • 本人であるかのように行動する。
  • 基本的に会話をしない。
  • 不吉の予兆や不安を引き起こすことが多いが、一方で自分自身の可能性を広げるきっかけとなることもある。

 

これらの共通点から、ドッペルゲンガーは基本的に無害である事がわかります。ちなみに、前述しましたが「ドッペルゲンガーを目撃すると近いうちに死ぬ」という噂から不吉の象徴となっていますが、前例から見ても必ず死ぬという訳ではないようです。さて、ではドッペルゲンガ—とはいったい何者なのでしょうか?いくつかの事例を交えて考察してみましょう。

 

ドッペルゲンガ—は潜在意識による幻覚

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※画像引用元はコチラ

 

ドッペルゲンガ—を見たという著名人は多いですが、中でもリンカーンの話はもっとも一般的と言える。リンカーンは選挙前日、鏡に映るもう一人の自分を見たという。

 

もう一人のリンカーンは、青白い顔をしてジッとリンカーン本人を見ていたというのだ。かなり不気味な現象だが、これは強いストレスや不安による思い込み「潜在意識」が見せた幻覚だと考えられている。誰にでも起こりえる最も一般的なドッペルゲンガー現象と言える。ちなみに、リンカーンは夢の中でも「もう一人の自分」を目撃しています。気になる方【夢とは何なのか?】の記事をご覧下さい。

 

ドッペルゲンガ—は分離意識による幻覚

フランスのモーパッサンという文豪は、部屋に突然入ってきた「もう一人の自分」から作品のアイデアを教えてもらった事があるという。部屋に突然入ってきたもう一人の自分は、書いていた作品の続きを捲し立てるようにべらべらと話した後、忽然と消えてしまったというのだ。

 

創作中であればなくはない話だが、これは自分の意識が分離してしまう精神疾患なのではないかと考えられている。感情や記憶を強く抑えていると、もう一人の自分を形成する場合があるというのだ。これは、両極性障害、多重人格、分裂症などと呼ばれる精神疾患で、これらはこのような幻覚を見る場合があるという。

 

ドッペルゲンガ—は未来の自分

ここからは、少し不思議なドッペルゲンガ—現象をご紹介しましょう。ドイツで有名な詩人ゲーテは、帰宅途中に反対側からこちらに向かってくる自分とすれ違ったという。そんな可笑しな事があった8年後、出かける準備をしていたゲーテは、この日の服装があの時目撃したドッペルゲンガーと同じだということに気がつきます。そこで、過去に見た自分は現在の自分だったことに気がついたそうです。

 

なんだか天才が考えそうなオチだが、これは脳疾患の可能性があるという。

 

実は、側頭葉の中には紡錘状回と呼ばれる場所がある。ここは人の顔を認識する際に必要な働きが行われるのだが、この紡錘状回になんらかの異変が生じると人の顔や時には自分の顔がわからなくなってしまう症状が現れるというのだ。

 

ドッペルゲンガ—はもう一人の別人

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※画像引用元はコチラ

 

最後は、未来人説も精神疾患説も通用しない、エミリー・サジエという人物が経験したドッペルゲンガ—現象です。フランスの教師エミリー・サジエは、子供達から「二人の先生」と呼ばれていました。

 

子供達曰く、エミリーのドッペルゲンガ—は授業中にも現れ、なんと、子供達はエミリーのドッペルゲンガ—から授業を受ける事もあったという。次第にそのドッペルゲンガ—は他の教師にも目撃されるようになるのですが、不思議なのが、エミリー自身はもう1人のエミリーを見ることが一度もなかったと言います。

 

自分に似た別人か、そもそも子供達の嘘なのではないかと思われましたが、エミリーはその現象のせいで職場を18回も移動したと言います。

 

今回は紹介しきれなかったのですが、実はこのように「他人に目撃されたドッペルゲンガ—現象」が数多く確認されている。精神疾患説では説明ができないため、これらは異次元との繋がりではないかとして考えられている。

 

心霊現象などとも言われるが、ドッペルゲンガーを目撃した情報によると、幽霊のような透明感はなく、ドッペルゲンガ—には生きた人間のような存在感があったといわれています。

 

なんだかスッキリしない話で終わってしまいましたが、科学的な話しをすると、これらには確証となる証拠が一切ないため、存在証明も分析も今のところできていないのが事実です。実際、エミリーのその後の消息は不明とされています。

 

まとめ

人格障害や精神疾患が「もう一人の自分」を作り上げる事はわかりました。では、ドッペルゲンガーを目撃すると近いうちに死ぬと言われる由来は何だったのでしょうか。

 

これにもやはり人格障害や精神疾患が大きく関係してきます。実は、人格障害や精神疾患は、時として自分を痛めつけたり、自分の価値を酷く下げてしまう事がある。それが原因で体調を崩したり、自暴自棄になり自殺してしまう場合があるというのだ。もしかするとこれらの事が「目撃すると近いうちに死ぬ」と言われる所以だったのではないでしょうか。そう考えると、ドッペルゲンガ—というのは一種の「病気」なのかもしれない。

 

とは言ってもドッペルゲンガー現象には、未だ多くの謎が残されています。また現代においてもなお謎や不思議な魅力を持ち続けている存在であるのも確かですので、この現象についての研究や検証は今後も続けられることでしょう。