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古代医療の歴史と現代医学の繋がり|実際にあった古代のヤバい治療法まとめ

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世の中には様々な治療法や薬剤が存在する。この医療の歴史は古く、人類最古の医学書(粘土板)と呼ばれる物は紀元前2000年頃のメソポタミア文明の遺跡から発見されている。また、紀元前1700年頃のエジプト文明跡からも世界最古の紙と言われるパピルス紙に記された医学書が出土している。これらの事から、医学といものが文明の発展と共に成長している事がわかる。

 

 

では、これまでにどんな治療や薬剤が開発されてきたのか。今回はそんな過去に行われてきた「医療の歴史」について触れていきたいと思います。さっそく見て行きましょう。

 

古代医療の歴史

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※画像引用元はコチラ/エジプト遺跡跡で発見された医学書(エドウィン・スミス・パピルス)紀元前1700年頃に書かれたと言われているが情報の年代は紀元前3000年頃までさかのぼる)

 

まず古代の外科手術に関していえば、実はあながち間違ってはいなかった。確かに古代の医療は宗教や迷信と結び付いていた為、現在ではありえない事も行っていたが、以外にも医療の下地は整っていたという。実際、紀元前1700年頃の古代エジプトの医学書を読み解いてみると、多くの治療法が効果的だった事がわかっている。また、現在の薬局方的にも67%の薬が適切な調合処方だったと言われている。

 

現代医療の歴史

そして、紀元前400年頃から古代医療が激変する事になる。信仰や迷信と結びついていた古代医療が、「哲学」の登場によって再定義された。あの有名なソクラテスやアリストテレスなどの「哲学者」の登場によって、医療が論理的に考えられるようになり、学術的知識を駆使するようになったのだ。

 

この事が現代医療の根幹となるのですが、同時に、現代医療論理(医療のあり方)もこの時代に確立することなる。現在、世界の医師は「ジュネーブ宣言」という宣誓文を遵守しなければならないのだが、実はこの宣誓文の元となる「教え」がこの時代に制定されているのだ。

 

※ジュネーブ宣言の内容は割愛しますが、よくある規約のようなものです。(プライバシー保護・人命尊重・就業規則など)日本では医療従事者のほとんどがこれを教わるカリキュラムがあり、場合によっては朝礼などで読み上げる事もあるという。

 

現代医学と「ヒポクラテスの誓い」

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※ヒポクラテス

 

その元となる宣誓文を作成したのが「医学の祖」と称される、ヒポクラテスという人物。ヒポクラテスは、紀元前400年頃~500年頃に古代ギリシャで医師として活動していた。ヒポクラテスはこれまでの原始的医療を哲学的思想で考えるようになり、学術的知識を元に臨床と観察を重んじる経験科学へと転換させた。この考え方がその後の医学に大いに影響を与え医療が発展したと言われている。

 

ヒポクラテスはいくつか著作を残しているが、その中でも有名なのが医師の論理性やあり方などをまとめた「誓い」という文章群。通称:ヒポクラテスの誓い。実は、この「ヒポクラテスの誓い」が後世へ受け継がれていき、現代風にアレンジされて「ジュネーブ宣言」となっている。つまり、古代ギリシャの医療に対する考え方が現代医療の根幹にあり、現代医学の基礎となっているのだ。

 

※ヒポクラテスの誓いには諸説あり。ヒポクラテスの教えを受け継いだ者達が「誓い」に書き足していったという説もあり。そもそもヒポクラテスの生涯についてはあまりわかっていない。

 

実際に行われた古代の治療方法

とは言っても、実際に医療が安心安全と言われるようになるのは、それから何千年後の事である。確かにヒポクラテスの教えは脈々と受け継がれその後の医療に対する考え方は大きく変わりました。ですが、世の中にはやはり根拠のない「迷信」を信じている人は一定数いたのです。

 

では、ここからはそんな迷信じみた治療法をいくつか見て行きましょう。中には本当に効く可能性がある物もあるかもしれませんので、一概に迷信とは言えないかもしれません。それでは見て行きましょう。

 

古代中国で行われた「煉丹術」

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紀元前200年頃、古代中国では、神仙思想(迷信)から発展した「煉丹術」というものの研究が行われていた。草や木などを食べる「服食」と呼ばれる神仙方術の発展形が煉丹術と呼ばれているが、その目的は「不老不死の薬」を作る事であった。※これは中国最古の薬物学書と言われている「神農本草径」に実際に明記されている。

 

初期は草や木を食べていたのだが、次第にその主原料は人工的に合成した物になり、水銀や金液などのかなり過激なものとなっていった。もちろん人体に有害であった為、この煉丹術によって多くの人が亡くなったと言われている。古代中国の歴史書「旧唐書」によると、実際にこの煉丹術で古代中国の皇帝が何人も亡くなっているという。

 

この煉丹術は完全に失敗だったと言われているが、この失敗がその後の中国の医薬学の発展に寄与したと言われている。実際、煉丹術の失敗のおかげで、現在の「火薬」などが発明されたと言われているのだ。ちなみに、不老不死の薬の研究が本当に失敗だったのかは諸説ある。その後どうなったかはコチラの記事⇒【永遠の命を得る「不老不死の霊薬」の正体】をご確認下さい。

 

ヨーロッパで行われた「人食い療法」

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※画像引用元はコチラ(イギリス:チャールズ二世)

 

この「迷信」による医療は、以外にも16世紀~19世紀頃まで行われていた。特に、17世紀頃のヨーロッパではかなり過激な治療が行われていた。実は、19世紀になるまでの数百年間の間、ヨーロッパでは「人食い」による治療が行われていたという。

 

王族や町民に限らず、科学者までもが人間の骨や血液、神経や脂肪などを含む治療薬を日常的に服用していた。ちなみに、脂肪を塗り込むと痛風や傷が治ると言われていたり、血液を飲むと活力が向上すると言われていた。特に貴重とされていたのが、鼻血やてんかんを治すと言われていた「人間の頭蓋骨に生えたコケ」だったという。

 

人間の頭蓋骨を粉末にした「頭痛薬」は最もポピュラーな治療薬だったと言われている。実際、当時の王族であるチャールズ二世は、このような薬にアルコールなどを混ぜ合わせた独自の治療薬を日常的に服用していたと言われている。通称:「キングズドロップス」

 

また、当時はこういった物を扱う市場が多数存在していた。その為、人間の遺体の需要が高まり、墓荒らしや死体漁りが横行していたという。このような薬が買えない貧しい人はせめて血液だけでもどうにか飲もうと死刑囚の足場などに群がっていたという。

 

古代医療とカニバリズムの関係性

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※画像引用元はコチラ

 

なぜこのような一種の「カニバリズム」が行われていたのか。これはやはり古代からの流れに原因がある。古代の医療は宗教や迷信と結びついていたため、「人体の有用性」を信じていた。具体的に言うと、古代では人の身体には「精神(魂)」という物が含まれていると考えられていた。

 

ある人物は「死んだ者の中には生命が残っており、それが生きている人間の胃で再会すると生命を取り戻す」とまで言っている。また、聖書にはキリストがパンやワインを自分の肉と血と表現して弟子たちに食べさせるという記述がある。つまりこの記述は、正確な理由はわからないが、古代から人の肉を食べる習慣があったことを示唆しているのだ。

 

前述した通り、確かに古代に医療の変革が起こりましたが、それまで信じられていたこれらの「迷信」はやはり深く根付いていたのです。実際、このような「迷信」に裏付けされた治療法は、著書なども多く販売され大陸を超えてひろく広まっていた。ただ、やはりそれは一時的なものであった。結局、19世紀頃には論理的な思考によって解剖学や生理学の研究が進み、これらの治療法は行われなくなっていった。

 

カニバリズムによる医療効果

当時広く広まったこのカニバリズムによる治療法ですが、ほとんどが人体へ害を及ぼしていたと言われている。実際、キングズドロップスで知られるチャールズ二世はこの薬によって死を早めてしまったと言われている。確かに多くの効果が確認されたという記述もいくつか存在するが、実際はほとんどの薬に含まれていたアルコールや薬物(アヘン等)などの効果だったと言われている。

 

ただ、確かに止血効果などは薬物やアルコールでは説明ができない点が多いのも事実ではある。「信じる者は救われる」まさに聖書に書かれている一文だ。そう考えると、これらの偽薬(プラセボ効果)はあながち迷信ではないのかもしれない。※プラセボ効果(思い込みによる効果)

 

まとめ

日本でも「テスラ缶」などという物が流行った事がありますが、これらはやはりプラセボ効果を利用したものなので注意が必要です。いくら高額なお金を出しても現在のところどんな病気でも治るという医療は存在しません。

 

少し残念な結果にはなってしましましたが、現在では病気にならない生き方というのが誰でもできるハズです。今では当たり前な健康習慣というものがありますが、これは古代の医療革命から現代まで培われてきた経験や観察から成るものです。また、現在の医療では当たり前となっている輸血や臓器移植というものも、これらの経験から移行したものです。これまでの医療従事者の努力の結晶と言えます。少なくともこれらは古代の迷信よりは頼りになるハズです。迷信に頼らず、まずは最寄りのお医者さんの意見に従いましょう。