昔からオーク島は貿易の拠点に利用されてきました。それは大航海時代の海賊にとっても同じです。ではここで質問です。貴方が海賊だった場合、溢れた宝物はどこに隠しますか?そうですよね。島です。
今回はそんな海賊の伝説が残るオーク島についてご紹介致します。
オーク・アイランド(オーク島)とは
オーク・アイランドは、アメリカとカナダの間に存在する小さな島です。
17世紀、この島の近海には多くの海賊が存在していた。そんな過去から昔からこの島には「キャプテン・キッドの財宝伝説」や「黒ひげの財宝伝説」が言い伝えられている。
オーク島の財宝伝説
1799年。ある少年がオーク島の水辺を散歩していた。そんな時、一本の木の下にくぼみがあることに気がついた。さらに、その上の木の枝には古い滑車のような物が取り付けられた跡があった。
当時この島では海賊の財宝伝説が言い伝えられていた事もあり、なんとなく気になった少年はくぼみを掘ってみることにした。すると30センチほどの所で敷石に当たった。
さらに掘り進めると3メートルほどの所でまた木の蓋のような物にあたった。少年はどんどん掘り進めた。やはり何度も気の蓋のような物にあたった。次第に少年の力では限界となってしまい、結局掘り進める事を諦めてしまった。
「あの穴の下には何かある」穴を諦められなかった少年は、大人になってから本格的に掘削をすることにした。掘削機を使って掘って行くと、やはり3メートル間隔で気の蓋のような物に当たる事に気がついた。
さらに、土にも木炭やモルタルなどが混ざった層がある事に気がついた。そして27メートル付近まで堀進めた時、ある石板が出てきたという。
※残念ながらこの石板は失われてしまっていて、文字は解読されることがなかった。現在出回る情報は、石を見たと主張する人の証言に基づいて再現されたレプリカの情報。(本記事トップ画像がそれにあたる)
その後も穴を掘り進めようとするが、穴に海水が浸水してしまい結局調査は中止となってしまった。この話が噂になり、オーク島の財宝伝説に拍車が掛かった。
オーク島の財宝伝説に挑んだ者達
その後1861年~1965年までに、いくつかのチームが財宝伝説に挑んだが、やはり穴に海水が浸水してしまい、ことごとく失敗に終わったという。
実は、その中にはなんと元アメリカ大統領フランクリンルーズベルトが投資する会社もあったという。フランクリンルーズベルトは当時戦時中にも関わらず、なぜかオーク島の情報を掻き集めていたという。
さらには、あの南極大陸調査で有名なリチャード・バード少将のチームもその発掘に関わったという。
これらの事から、この島にはなにかある事は間違いないが、公式な発表では今まで何も発見された事はない。※また、現在オーク島は私有地という事もあり一般の立ち入りは禁止とされている。入るには特別な許可が必要だという。
オーク島の穴には罠が仕組まれていた
実はこの穴に海水が浸水してしまう現象は、計算されたものだという。
ある会社が、この海水を避けるために、まっすぐ掘らず斜めに掘り進めることにした。しかしこれでも浸水を防ぐことはできなかったのだ。それからいくつか検証されて、この海水が浸水する現象は高度に計算されたトラップだと確信付けられた。
オーク島の穴の先にある財宝の正体とは
この島に隠されている財宝についてはいくつかの説が存在する。以下。
マリー・アントワネットの宝石説
マリー・アントワネットは処刑される前に家政婦に貴重な宝石を託したと言われています。フランスを脱出したその家政婦がこの島に宝石を隠したという説です。
テンプル騎士団の財宝説
なんと、この島には非常に古いテンプル騎士団のシンボルが刻まれた石がある。
※画像引用元はコチラ
財宝は当時のテンプル騎士団が残した文献や知識などであるという説。※テンプル騎士団の財宝についてはコチラの記事をご覧ください。
フランシス・ベーコン説
イギリスの哲学者フランシス・ベーコン。彼はシェイクスピアの正体ではないか?とされる人物です。ベーコンは薔薇十字団のリーダーであり、薔薇十字団はフリーメイソンやテンプル騎士団と強いつながりを持っていた。
さらに、ベーコンは島のすぐ側に領地を所有していたという。これらの事から、テンプル騎士団説とベーコン説が繋がる。
海賊の財宝説
オーク島に古くから伝わるキャプテン・キッドや黒ヒゲの財宝説。ただ、黒ヒゲに関しては、財宝の隠し場所を「悪魔か自分以外見つけることができない場所」と言っていますので、オーク島とは少し違うような気がします。
まとめ
実は様々な調査がこれまでに行われた結果「この穴は自然にできたもの」という報告がされているという。また、フリーメイソンのシンボルなども悪戯で書かれた形跡が残るというのだ。
ただ、この記事で学んだように、真実は掘り進めなければわからない。というのも、実は穴を掘った作業員がこんな事を言っていたという。「穴の底に宝箱のような物があった、だが足場が崩れ落ちてしまった」証言は少し嘘くさいが、フリーメイソンのシンボルについても、確かに悪戯で書かれたものも確認できるが、非常に古いシンボルも確認されているという。なにが眠っているかはわからないが、火のない所に煙は立たない。この島になにかが隠されている事は確かなようだ。