近い将来、身体を自由にコピペできる世の中がやってきます。遺伝子を編集する事で、顔のコンプレックスを無くしたり、遺伝する病気やハゲなどを根絶する事が可能になりるという。実際、中国ではベビーに対してこの技術が使われた。
今回は、そんな禁忌、ゲノム編集という技術についてわかりやすくご紹介いたします。
遺伝子組み換えとは
まずDNA二重らせん構造は、1953年に提唱されました。それからは生物や植物など、地球上の全てのDNA研究が行われてきました。そしてDNA研究が終わると次第に遺伝子組み換え実験が行われるようになりました。
遺伝子組み換えはよく品種改良と間違えられますが、まったくの別物です。品種改良は同じ種類の掛け合わせですが、遺伝子組み換えは異なる種類の遺伝子を組み込む技術の事を指します。つまり自然界で発生しない現象を実現できるのが、この遺伝子組み換え技術です。ちなみに、現在食べている野菜や果物は当たり前のように遺伝子組み換えされた物です。
遺伝子組み換え技術「ゲノム編集」とは
※画像引用元はコチラ
遺伝子組み換え技術から進化したのがこのゲノム編集です。ゲノム編集とは、全遺伝情報(ゲノム)を切ったり繋げたりする編集技術です。狙った性質の遺伝子だけを切ったり繋げたりすることができるため、ピンポイントで遺伝子の添削が可能だという。
すでにネズミを使った実験では体内にある50%の悪性ウイルスをゲノム編集によって排除することに成功しており、さらに、2015年にはイギリスで白血病の少女にゲノム編集された細胞を移植する事に成功。実際に少女の命を救っています。
ゲノム編集によって今後どう変わるのか
ゲノム編集によって、今後あらゆる病気の治療が可能になるという。また、さらに研究が進むと頭をよくしたり視力向上や筋力増強などの身体強化も可能になるという。
さらにこれらの遺伝子操作は産まれてくる赤ちゃんにも遺伝するという。すでに2018年には世界初となる遺伝子を改変した受精卵によって、HIVに耐性をもった双子の女児の誕生に成功している。
デザイナーベイビーとは
このように遺伝子操作された子供が「デザイナーベイビー」です。現在の技術ではゲノム編集によって病気に耐性を持たせたり、望みどおりの外見にする事が可能と言われています。さらに現在では性格までも改編する技術が存在している。
ゲノム編集による遺伝子組み換えの問題点
ゲノム編集の技術を使えば、過去の化石などから恐竜やマンモスなどのクローンを作る事ができるという。
また、これを人間に応用すれば死者を復活させる事も可能だという。ただ、ゲノム編集の恐ろしい所は一度編集された遺伝子は子供に引き継がれるというところだ。一人の人間が後々は全人類に影響を与える事になるという。
まとめ
ゲノム編集の問題点は山ほどあります。一見すごい技術に思えますが、実はかなり危険な技術でもあるのです。世界でもゲノム編集技術はかなり注目されていますが、同時に多くの懸念も存在するのです。
まず道徳的な問題。格差社会問題。新たな人種差別問題など、言い出したらきりがありません。さらに、ゲノム編集による改変の影響は世代を超えて続くため、人類の多様性や進化にも大きく影響します。もしかすると、人類は今まさに禁忌に触れているのかもしれません。